米坂線

前回のエントリの続き。
村上から羽越本線の新潟行きで坂町へ。坂町から米坂線に乗車して山形県に抜けました。雨が本ぶりになってきた。やばい(泣)
米坂線に乗車するのは3年ぶり。あのときはたつゆきがいた。
この3年の間に、米坂線を走る列車は大きく変わりました。

前は下の車両。いわゆる国鉄車です。

今回は下の車両。JRになってからできた車両です。

どっちがいいかは簡単に決められないです。乗り心地は新しい車両のほうがいいんだけど、情緒は国鉄車のほうがいい。

車両は変わりましたが、沿線風景は変わらず。新潟県内の区間では荒川の流れがさわやかです。水のある風景が好きな私には実に楽しい区間

小国から山形県。この小国という町は山間の小さい町ですが、駅前に工場がいくつかあるからか、けっこう開けている感じがするのが不思議。会津川口や只見とかと比べると特に。

とはいえ、山間にあるので、米沢盆地との間には山深いところもあり、今泉との間ではケータイが圏外になることも。

今泉では山形鉄道(旧長井線)と合流。この今泉という駅、宮脇俊三さんが終戦を迎えた駅として有名ですが、その頃と変わらないんじゃないかと。
「時刻表2万キロ」での今泉の描写に

現在とまったくおなじ狭い駅前広場に机がしつらえられ、
よくあんな長いコードが用意できたと不思議だが、駅舎からコードが伸びていて
机の上のラジオにつながっていた。
それを数十人が半円形に囲み、放送がはじまるとラジオが天皇であるかのように
直立不動で頭を垂れた。

今でも駅前広場は狭いです。駅前には風格のある駅前旅館があるぐらいで、非常にシンプル。

駅の中もシンプル。米坂線山形鉄道のホームがそれぞれ1面2線ずつあるだけ。ホームの上には必要最低限のものしかない。でも、なんだかその風景が懐かしく、また鉄道というものの存在感を強く伝えているような気がする。

今回はここから山形鉄道に乗り換えて赤湯へ。