村上

新潟から「いなほ」に乗り換えて村上へ。車内販売はお兄さんだった。

村上はムーンライトえちご連絡の快速からの乗換えでのダッシュで有名な駅だけど、実は鮭がうまく、情緒ある城下町だということなので、ここで下車して観光することに。
まず、村上駅前の観光案内所に行き、パンフレットと「鮭」のおいしい店を聞く。観光案内所の軒先には鮭がぶら下がっていて、気合入ってんなあと思う。

とりあえず、教えてもらった駅前の「石田屋旅館」でいくら丼を食べる。テレビでは「天地人」がやっていて、さすが新潟(たまたまタイミングが合っただけ)

で、出されたいくら丼ですが、これが最高です。いくらがすごくプリプリとしていて歯ごたえある。こんないくら食べたことないわ。痛風の人はいくら等の卵類食べちゃいけないらしいけど、気の毒だ。

いくら丼を食べてから、市内の散策に。ちょうどタイミング悪いことに天気が悪くなってきました...
ところどころに古い町屋が残っていて、醤油作ってたりする。地味だけど、城下町らしいな。

城跡のほうに向かうと、城下町の情緒が高まってきた。ここで鮭の加工品を販売している店があった。ずっと昔から商売しているという感じがする店舗に、思わず引き込まれる。

中は店、なんだけど、奥に工場があって、その中の見学ができること。そこに入ると、頭上には

鮭! 鮭! 鮭!

鮭が大量に干してあるんですよ! こんなにたくさんの鮭を一度に見るのは初めてだ。1年ぐらい干して、お店で出せる製品になるとのこと。
ガイドさんもいて、村上の歴史や太平洋戦争のときのこととかを話してくれる。行きずりの者をもてなそうとする気持ちがうれしい。これからも伸びていきそうな気がする町だと思うよ、村上は。
気分がよくなったので、お土産を購入。


お店を出てちょっと行くと、奇妙な交差点が。十字路のようで、微妙にずれている。
実はこれ、戦いの時に見通しがきかないようにする工夫らしい。さっきの店で言ってた(笑)
さすが城下町だ。

次は「黒塀プロジェクト」なるものが行われている路地に。何でも、景観復元のためにお金を募って、黒塀のある風景を再生しているらしい。
ここはすごくいいです。ちょうど雨が降ってきてしまったんですが、それがさらに落ち着きと情感をもたらしています。懐かしいような安らぐような、不思議な気分になります。個人的には村上で一番のお気に入りの場所です。もう一度行きたいな、と本当に思います。

あとは重要文化財の若林家住宅、おしゃぎり会館、村上歴史文化館を見学。ただ、時間があまりなく駆け足になってしまったのが残念。若林家住宅ではおじさんが案内してくれたけど、昔の武家屋敷って職と住を兼ねていたのね。そして、意外と住居部分の面積は狭い。4〜5人で暮らすには大変そうだ。

おしゃぎり会館と村上歴史文化館もよく管理されていて、好感の持てる施設だった。おしゃぎりは盛り上がりそうだから、実際に見てみたいなあ。

帰りは黒塀を通って駅まで行こうと思ったけど、そんなゆっくりとしていたら絶対に間に合わなさそうなので、普通に最短距離で帰った。しかし、それでもやばそうだったので、途中から走った。
なんとか電車には間に合った(笑)

最後はどたばたしたけど、村上、本当にいいところでした。瀬波温泉とか粟島もあるし、また行ってみたいなあ。