鯖街道熊川宿

阪神なんば線乗って甲子園行き、大阪の祖母の家に行き、京都で学生時代の友人と飲んだり歌ったりした翌日(3/29)はまず福井県若狭町の熊川宿へ。
山科から新快速敦賀行き(休日なので「湖西レジャー号」)に乗り、近江今津まで。混雑していて近江今津まで座れなかった。

近江今津で下車し、JRバス西日本の若江線に乗り換え。少し住宅地を走ると坂になって、若江国境の山に挑む。ところどころに集落というのんびりとした風景。しばらく行くとトンネルがあり、そこを抜けたら福井県、と思ったらそんなことはなく、意外と滋賀県若狭湾近くまで食い込んでいるなあと思った。

福井県に入ってすぐにあるのが鯖街道の宿場町熊川宿。
宿場町の南端にある道の駅にちょっと寄ってから、まち歩きを開始。

宿場の入口には番所の跡が。入口におじいさんがスタンバイして50円の入場料を徴収しようとしているけど、実は公道からばっちり見える(笑) 50円払わなくても大丈夫。

熊川宿は保存状態がよく、宿場町情緒がばっちり。道路の側溝にはきれいな水が流れ、すごくさわやか。さすがに山の中なのでこの季節はちと寒いが...
途中の瀬戸物屋みたいなところの軒下にはなぜかクマが。町おこしイベントででも使ったのか?


クマを見てしばらく行くと橋が。このあたりがちょうど熊川宿の中間地点。橋の向こうにある床屋さんのぐるぐるがノスタルジックでいい感じ。まぁ、この床屋さんは別に歴史的な雰囲気の建物ではないんですけどね。

橋を越えた左側には街並み保存の先駆けである逸見酒店が。あとでのぞいてみようと思ったが結局時間がなかった。なんでも、伊藤忠商事の2代目社長はこの家のお生まれだとか。

さらに行くとかつて村役場だった宿場館が。ここのおばあさんが話好きで、熊川宿の一般的な概論から、裏話までいろいろと語ってくれた。伊藤忠のおかげで町にたくさんの寄付がきて潤ってたとか、年とって老人ホームに入って空き家になった家がどうにもできず困っているとか、どうせなら町に売って所有権を移転させてほしいだとか。普通に歩いていると「きれいな町だなあ」で終了ですが、いろいろと苦労や裏話はあるもんだ。

宿場館の先にあったみやげ物屋の前に洗い場が。向かいの食堂のおばさんがふきんを洗っていた。地元の人に利用されている空間って、いいですね。水もきれいでうらやましい。

ここからしばらく行くと駐在所があった。これまた昭和な雰囲気を持ったところ。

若狭熊川バス停に戻るとバスまで少し時間があったので、近くの土産物屋さんでみたらしだんごを買って食べる。しかし、そんなことをしているうちにバスが来てしまったようで、取り残される...
タクシーはないし、次のバスまで時間があるし、ということで上中駅まで歩くことに。まさかの鯖街道ウォーキングを開始。

上中までは4kmほどと、そんなに遠くはないが、道に歩道が整備されていないにも関わらず大型トラックが通るので、危ない。なんとか上中まで歩きとおしました。
もともとバスと敦賀行きの小浜線の接続がよくないので、45分ほど上中で待つ予定だったから、なんとか乗る予定の電車に間に合い、後のプランには影響を及ぼさずにすんだ^^
上中駅は電源地帯の給付金みたいなもので建てられていた新しい駅舎。改札外にある跨線橋を使って向かいのホームに行くって珍しいな。