北海道旅行3日目(2/1)

この日は厚岸のホテルを早朝にたち、根室までJRで。根室駅から納沙布岬まで往復し、駅前でエスカロップを食べて根室中標津空港へ。以前書いたように、飛ぶ飛ばないで少し遅れて羽田へ戻った。
窓の外が少しずつ明るくなってきて、北海道旅行最後の日が始まる。
駅前のホテルなので余裕を持って厚岸駅に到着し、根室行きの快速「はなさき」に乗り込む。乗る前に少し時間があったので、南側、愛冠のほうを眺めてから駅へ。なんか今回の旅で一番冷え込んでいる気がするな。

厚岸から茶内までは厚岸湖や湿原を眺めながら走るスペクタクルなところ。ところどころ凍っている冬の湿原、釧路湿原以上に満喫できた。もちろん厚岸湖も海みたいにでかくて、こっちもすばらしい。なかなかいい路線だ。

茶内で交換。昔北海道来た時は時間つぶしのため、この駅で降りて釧路行きに乗り換えたことがあった(笑)
茶内を出てからも茫漠とした風景は続いていた。厚床から根室市に入る。そして、厚床を出てしばらく経ち、落石に近づくと、落石岬が見えてきた。
この落石岬の風景は、世界の果てがあるとしたらこんな感じ。

厚岸から続いた楽しい根室本線の旅は、東根室のあたりから根室市街に入り終了。日本最東端の有人駅根室に到着。稚内ほどの最果てムードはなかった。
下の写真だけど、日本最西端の有人駅は佐世保じゃないと思うな(笑) JR最西端だけど。

根室駅前のバスターミナルで納沙布岬行きの往復きっぷを買って、バスに乗車。一緒に高校生も乗車。日曜日なのに。
バスは根室の市街地を走り、日本最東端の高校、根室高校の前で高校生を降ろした。
根室高校を過ぎると市街地は途絶え、草地が広がる。ところどころ家や牧場が見える。歯舞集落には大地みらい信用金庫があった。ここが日本最東端の信金かな(笑)
歯舞を過ぎると納沙布岬が近づいてくる。その前に珸瑤瑁の集落を通る。ここには日本最東端の小学校や郵便局があった。最果てムードがさらに高まる。

そして、バスは納沙布岬に到着。ここまで乗ってきたのは僕一人。
降りてみると、
めちゃくちゃ寒い...
気温が低いと言うよりも、風がめちゃくちゃ強い。せっかく来たんだからとりあえず海のほうへ行ってみると、さらに風が強い。子どもなら飛ばされるんじゃないか?
カメラも首からかけるタイプにしといてよかったと思った。Exlimとかちっちゃいやつだったら絶対飛ばされているって!

あんまり外に長時間いたくないので、とりあえず北方館という建物の中に避難。ここは北方領土に関する展示を行っている施設。中では「北方領土視察証明書」を発行している。宗谷岬では日本最北端到達証明があったけど、ここでは極地であることを表す語句は全く入っていない。北方領土奪還にかける強い執念を感じる。

視察証明書を発行してもらった時に聞いたら、灯台はちょっと離れたところにあるらしい。外は寒いけど、せっかくここまで来たんだから、というわけで再び外に出て灯台を目指す。
北方館と灯台の間には土産物屋や食堂があるみたいだけど、一店舗としてやってなかった。結局他の観光客にも会わなかった。2月に納沙布岬に来るような人は僕ぐらいなのか?

灯台まで来ると、さらに風が強い。東の海上には灯台が見える。この灯台貝殻島という小さい岩礁らしい。その隣にはやけにのっぺりとした平らな島が。これは水晶島で、ロシア沿岸警備隊が常駐しているらしい。というわけで、北方領土の視察を完了。さすがに国後とかは見えなかった。

納沙布、波が高くて、世界の果て感はかなりありました。北方領土視察後はさすがに寒くなったので、再び北方館に戻り、バスの時間まで待った。

バスで再び根室駅に。途中の集落や根室高校で人を乗せて市街地へ。ポスフールの近くでほとんどの人が降りて、根室駅まで行ったのは僕ぐらいだった。
バスターミナル併設の観光案内所でエスカロップを食べられるお店を聞いて、駅前の店「ニューモンブラン」へ。

エスカロップはたけのこ入りのバターライスの上にドミグラスソースのかかったトンカツが載った料理。長崎のトルコライスっぽい。日本全国、根室以外ではまず食べることができない料理なんで、是非食べたいと思っていた。
こってりとしてそうだけど、そんなにくどくなくて、どんどん食べられてしまう。おいしかった〜

バスの出発まで時間があったんで、根室支庁の前にある日本の国道最東端を見にいって、バスターミナルに戻った。国道最東端は別に何もなかった。

バスターミナルで中標津空港行きのきっぷを買おうとしたら、中標津から飛行機が飛ばない可能性があるかもしれないとのこと。風強かったしなあ。とりあえずバスは動くのでバスに乗車し、空港へ。ちなみに、このバスは納沙布岬往復と同じバスで、運転士さんも同じだった(笑)

バスは厚床、別海を通り中標津へ。途中は牧場ばかりで、冬なのでひたすら雪原。この辺りの道は夏にドライブしたいな。

中標津空港に着いてからは飛行機が飛ぶ飛ばないでハラハラしつつも、お土産を買ったり、ガラナを飲んだり、アイスクリームを食べたりして過ごす(笑) アイスクリームは濃厚な味なのにさっぱりという矛盾したおいしさですごくよかった。

吹雪を貫いて着陸した飛行機に乗って羽田へ。
羽田に着くと、人がいっぱい、雪が全くなくてびっくり。やっぱり東京は人が多いな〜と思いながら、家へ帰る。
でも、東京モノレールから眺めた夕陽は美しいわけで