最近見た映画

ここ数ヶ月ぐらいで見た映画についての感想をいくつか。

ガチ☆ボーイ【スタンダード・エディション】 [DVD]

ガチ☆ボーイ【スタンダード・エディション】 [DVD]

主題歌はチャットモンチー「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」。この歌どおりに熱い。
なんかもう、だじゅうるさんを初めとして数多くの方々が絶賛している映画なんで今更書くこともないんですが、とにかく熱い気持ちになれる映画です。
プロレス研究会のメンバーとのかかわりはもちろん、妹(仲里依紗)と父(泉谷しげる)とのかかわりが熱い。眠って記憶をなくしてしまった兄をなんとか会場まで連れて行こうと自転車で激走する妹、五十嵐(佐藤隆太)の過去の栄光にとらわれて飲んだくれながらも、日記を通じて五十嵐の熱い思いに触れることで息子の思いを受け入れようとする父。
自分のとりえといったら記憶力が人より無駄に強いことなんで、記憶が寝たら消えるとか想像もできないんです。死ぬしかないな。それは司法試験で一次に合格した五十嵐にとっては自分よりもつらいことだったと思います。でも、プロレスという生きがいをみつけ、ひたすらに猛進する姿は充実そのもの。そんな青春120%な雰囲気を熱く、ピュアに演じた佐藤隆太は本当にすごいです。

ドリカムの「未来予想図」をモチーフにした作品。これを見て、未来予想図を初めてちゃんと聞きました。2じゃないやつを。
♪ちゃんとあなたに伝わってるかな
というのが「ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜」の歌いだしだけど、本当に伝えたいことってなかなか伝えられない、というのが真実。すごくそう思う。すれ違いを続け、断絶した二人。バルセロナにさやかが飛んだときに会えなかった(会わなかった)二人が最終的に横浜ベイクオーターで打ち上げられる花火の下で再開するシーンは心が熱くなる。思いがかなう、つながるというのはやっぱり特別なこと。

細かい話では福岡出身者でない宮本家の母子*1が、一生懸命博多弁で演じているのが面白かったです。それとさやかの上司である編集長を演じた石黒賢がかっこいい。



ハッピーフライト ビジネスクラス・エディション(2枚組) [DVD]

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2008年に最後に見た映画。12月31日に西新井のシネコンで見た。
仕事って地味だけど、ドラマチック、そんな風に思える。
僕自身は航空ファンなんで飛行機運航の裏側をじっくりと見られてめちゃくちゃ楽しかったけど、航空ファンじゃなくても仕事観の部分は参考になると思う。
ディスパッチャやグランドスタッフ、メンテナンススタッフといった裏方さんの仕事を見て、今度飛行機に乗るときは彼らの仕事に感謝しなきゃなと思った。航空気象を見て的確な指示を送ったり、ホテルや食事の手配をしたりと、一つの飛行機が飛ぶにあたってはたくさんの人が動いているんだなと思った。その仕事のどれが重要なんてこともなく、どれかが欠けてもいいなんてこともない。飛行機はたくさんの人々の共同作品だー!
そのうちDVDレンタルが始まると思うけど、もう一度見るぞー!
最後に、コーパイを演じているのは田辺誠一なんですが、堤雅人だと思って見ていました(爆)

砂時計 スタンダード・エディション [DVD]

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主題歌はいきものがかり「帰りたくなったよ」。人は最終的に自分のことを大切に思ってくれる人のところに、帰りたくなってしまうのだろう。
純愛、なのか。話の中盤まで主人公の杏(夏帆松下奈緒)が悪人過ぎる気がするんだが。人が傷つくことを恐れて、人の優しさを拒否して結局人を傷つけてしまうって。東京から出雲まで飛んできて、せっかく迎えてくれた大悟(池松壮亮井坂俊哉)に「別れよう」なんて、ひどい.., 結局杏に共感できるようになったのは婚約が破談になり、お母さん(戸田菜穂)に買ってもらった砂時計が割れたときぐらいから。
それから、大悟に片想いをしている椎香ちゃん(岡本杏理伴杏里)はずっとかわいそうなままだったね。「杏ちゃんずるい」、そうだよね(笑) でも、最終的に杏と大悟が結ばれて、まだ救われたかもしれない。
大悟の杏に対する献心は何も言うことがありません。こんな純粋な気持ちを自分が忘れていることを思い知らされました。ひたすらに一人の人を大切に思う、そんな気持ちにはもう7,8年なってないなあ。

物語の舞台は島根。瓦が赤いからすぐわかる。自然豊かですごくいいところに描かれている。砂時計がある仁摩サンドミュージアム行ってみたい。三江線川戸駅も登場。杏の少女時代のシーンではなんと今は走っていないキハ58が登場。JR西日本がんばりました*2。そのときのロケの様子はこちらで。キハ120も登場。杏が婚約をおばあちゃん(藤村志保)に報告するときに。
島根は津和野と益田、木次線ぐらいしか行っていないんで、ちゃんと見たいなあ。



[rakuten:book:13035361:detail]
何これ!?って感じの作品。
物語の流れが途中で一転され、今までにたくさんの伏線が張り巡らされていたことがわかる。すごいストーリーの構築。木村(堤雅人)・神野(大泉洋)と北沢(佐々木蔵之介)の関係が逆転するだけじゃなくて、木村と神野の関係も逆転するとは。後半は驚かされっぱなしでした。もう1回見ても驚かされると思う、ていうかもう1回見たい。「甘く見てるとダマされちゃいますよ」というキャッチコピーの通りだ!
キャストも秀逸。堤雅人、大泉洋佐々木蔵之介と売れっ子なのに売れっ子感のあまりしない人たちを集めていて、好感を持てる。個人的に好きな人ばかりなのは偶然か。

*1:さやか:松下奈緒兵庫県)、妹あすか:藤井美菜新潟県)、母陽子:松坂慶子(東京都)

*2:スタッフロールには「西日本旅客鉄道」「JR西日本ロケーションサービス」「JR西日本米子支社浜田鉄道部」が登場します