サバイバル!? 主役級女優アナリシス 3

今回は1986-1987。一番のヤマのような気がする。

9人、今までで一番多い。なぜか兵庫県出身者が多い。


若手女優を語るに当たって避けては通れない人であることは間違いない。公造も「別格」と認めているし。そして、サバイバルというのもおそらく「沢尻エリカ長澤まさみ」という構図であろう。この構図は公造のみならず、多くの芸能関係者が持っている認識だと思う。
僕も、沢尻エリカは別格だと思いますね。この世代の沢尻のライバル的存在(宮崎あおいとか長澤まさみ綾瀬はるか)は清純な雰囲気を持っているのに対して、沢尻は奔放に空気を読まないぐらいいろんなことを言う悪魔的雰囲気の持ち主。その割には清純、薄幸な役が多い。これは演技力をプロデューサーや監督に認められているからでしょう。彼女のブレイクのきっかけはやはり井筒監督の「パッチギ!」ですが、「日本の映画はつまらないですよね」と監督に言い放ち、他の俳優との演技力の差でうならせたという話が残っています。
昨年は映画では「間宮兄弟」「シュガー&スパイス〜風味絶佳〜」「オトシモノ」「天使の卵」「手紙」と5本、ドラマも「タイヨウのうた」に出演。「タイヨウのうた」ではKaoru Amaneとしてデビューし、なんと2006年女性アーティストトップセールスを記録。沢尻の勢いはほんとうにすごい。

雰囲気や実績でユニークな存在となりつつある沢尻エリカはこの世代トップになる可能性は十二分にある。心配なのは奔放すぎるキャラクターでしょうか。映画やドラマの実績の割りにコマーシャルへの出演が少ないのはいつ不祥事を起こすか分からないという雰囲気のある沢尻を起用することに各企業がためらっているかららしい。

奔放なキャラクターを失ってほしくはないですが、それなりにおとなしくしたほうが、芸能界では長生きできるんじゃないのかな。力は認められていますんで。それとも日本の「パリス・ヒルトン」になりますか?


のだめ人気で注目が再び集まっているかという感じ。この人は奇妙な役を演じていることもありますが、その中に圧倒的な美しさを持っているところがいい! 竹内まりや「返信」のPVで見せる姿はこの世代ナンバー1といってもいいぐらい。
ちなみに、沢尻と上野はよく「性格が悪い」といわれることが多いですが、要するに空気読まないってことですよね。別に僕は沢尻や上野と一緒に行動することもないんであまりそういうことには興味ない。

親しみやすさと美しさ、この二面性を持つ上野樹里は今後の展開が非常に気になる。


えーと、すみません。どうも沖縄ローカルで活動していた人らしく、情報がほとんどない。「どんど晴れ」は今春から始まるNHK連続テレビ小説ですが、この枠はどうも隠し球が多い。
オフィシャルサイトを見る限りではエキゾチックな美人ですね。


女優なのかという疑問はありますが、「愛情イッポン!」「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」なんかで主演実績がありますんで。
そもそもの芸能界デビューのきっかけである歌はジリ貧ですが、CMでの好感度は高く、芸能界では欠かせない存在でしょう。女優としての活動は、これからどうなっていくのかがよくわからない。ぽっと出でなんかの主演をやったりしているかもしれませんね。


北川景子、震災12年を前に「命の大切さ」訴える
この記事を見てから、彼女に関する認識が「被災した人」という認識しかない。家が全壊して友達の半数が犠牲になるなんてとても想像できない。まあ、僕はこの2年近く前まで関西に住んでたんですけどね。
発言が理知的、現実的でかっこいい。ブレイクどうこうは抜きにして、こういう考え方の人が芸能界にいてくれたらなと思います。ブログがあります。


声が面白くて好き。NANAの幸子役は好演だった。主演実績としては「バックダンサーズ」(大勢の中の一人だけど)。
明るくて天真爛漫、声が面白いという個性は他の人に真似できるものではないんで、この魅力でしばらくは生き続けてください。


てるてる家族」「N's あおい」「H2」とかいろいろな実績があるこの世代のトップクラス。舞台でヘレンケラー役を演じ、映像以外の世界へも進出しつつあります。田中麗奈から変わった当初は違和感のあった第一生命「堂々人生」もいつの間にか自分のものになっていった気が。
傾向としては清純、純朴といったところですが、これだけだとライバルが多いので、舞台でヘレンケラーを演じた経験なんかをうまくミックスさせていければ面白いかも。今年は主演映画「包帯クラブ」が決まってますし、どういう石原さとみが見られるかに注目です。


子役出身で芸能界はもう長い。「キッズウォー」「花より男子」という2つの人気作品で中心的な役を演じたのに加え、出稿数の多いトライのCMでもおなじみ。
気になるのはこの3つ以外での彼女のイメージがあまりないということ。「チェケラッチョ」とかありますけどね。「花より男子2(リターンズ)」が好評ですが、これ以外で実績が残せると楽しいかも。
どうも花より男子を見ていないとあまりコメントが書けん...


今年公開の映画「ユメ十夜」ではまだ10代にもかかわらず、40歳で6児の母親という夏目漱石の妻を演じるという変り種。実際、年齢以上の役を演じることも多いですね。大人びた雰囲気がそうさせるんでしょうが、40歳の役ってのはいくらなんでもやりすぎではないかという気もする。
ちなみに、主演実績はまだないようです。ただ、いくつかの作品で主演に近い役どころをやっているので、そのうち主演の話も回ってくるでしょう。
類似したタイプに栗山千明さんがいますが、このタイプは少ないので、今後にも注目。現在は「東京タワー」に出演中。



以上、9人について考察。やはり沢尻エリカは別格でした。現在の実績では石原さとみがあとに続いているという感じですが、ポテンシャルは上野樹里のほうがあると思うので、今後上野樹里がどう打って出るかに注目したいです。「どんど晴れ」にも注目したい。

次は1987-1988。ここも難関だな。