最近封切られた映画の原作:その2
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/09/05
- メディア: 文庫
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こんな様をみて、以前読んだ村上龍の「半島を出よ」を少し思い出したが、あれはもっとえげつない。あれに出てくるアウトロー(こんな表現ではよくないと思うが)たちと違い、3人には共感できるのです。一番ページがいいですね。ディスプレイに言葉を打ち出して、仲間たちを動かす様には本当に説得力がありました。
デジキャピという巨大IT企業から、自分たちで創出したAI型サーチエンジン「クルーク」を取り返そうと戦う様は、僕が判官びいきだからかしびれるものがあった。小さいものの価値を認めるというのは他の石田衣良作品*1でも見たことあるけど、こういうの好きです。
個人的にはもっとダルマさんが活躍してほしかったかな。まあ、IT技術がないから厳しい話なんだが。クルークという名前を考案してうまいこと帳尻合わせた感が... 映画版ではまったく登場しないらしい。
アキラはドラマ版が小阪由佳、映画版は山田優だけど、絶対に山田優のほうがイメージに合致すると思う。
*1:下北サンデースとか池袋ウエストゲートパークのいくつかの作品