ボール犬ミッキー

ボール犬ミッキー

ボール犬ミッキー

広島市民球場でアンパイアへボールを運ぶことでおなじみのゴールデン・レトリバー「ミッキー」のお話。実際に読んでみるまで、こんなに感動的な話だとは思いませんでした。

カープの架空の2軍選手坂本篤史とミッキーの往復書簡のようなやりとりで構成されています。坂本選手の話にミッキーが応えるという形で進んでいくのですが、その中に生きがい、苦しみ、死など様々なことが出てきて、いろいろと考えさせられます。それに対するミッキーの受け答えが素直で読んでいて気持ちいい。結局最後、坂本選手は肘の故障が癒えず、カープを去り、大野の寮をあとにします。広島市民球場でファンを沸かせるミッキーをうらやましがりながら。でも、大野、由宇を去る坂本選手に清々しさも感じるのは、カープでがんばったことから得たものが多かったからでしょう。いつかこういう風にがんばれる人間になれればと思います。

ミッキーの写真もたくさん載っていて、かわいい^^