鬱の理由2

理系へと移った私は調子に乗って理科の教員免許なんかを取っていました。教員免許をとるには教育実習を行うことが必要で、私は化学で実習を行いました。

そして、実習後の事後評価で「化学に関する知識が足りない」と書かれ、教育学部の教授助教授から呼び出しを食らいました。

化学に関する知識が足りないのは私が文系だからです。今の受験制度では文系と理系での理科の学力差は激しいものがあります。
文系から理系へと移ったんだったら死ぬ気でその差を埋めなきゃなりませんでした。一応勉強こそしていたのものの、死ぬ気でハンデを埋めるべく勉強していたとは言いがたいものでした。ノートや過去問を丸暗記したり、時には人のレポートを写したりして単位をとっていました。

自分は4年間何も勉強していなかった。そういうことを気づかされ、理系なんかにこなければよかった、自分の守備範囲内の文系でいればこんなことにはならず、もっと充実した勉強が出来たはずだった、そう思いました。

大学4年間という貴重な時間を無駄にしてしまったんだということに気づかされ、心のバランスが崩れてしまったのでした。