鬱の理由1

私は鬱をわずらっています。その理由は大きく分けて2つになります。
まず第一の理由について。

私は化学を専攻しています。しかし、私は高校時代は文系で、文学部を志望していたのでした。文学部で地理学か社会学歴史学を専攻しようと思っていました。
しかし、大学受験の直前になって妙な考えが浮かびました。
文学部に入っても研究者になるわけではないから、文学部で学んだことを生かすことはできない。
丁度そのころセンター試験で選択していた化学がおもしろいなと思っていたので、これを専攻すれば化学メーカーの研究職なんかにつけて大学でやった勉強を活かせると思ったのでした。
そして、ずっと志望していた文学部をやめて、文系の受験でも理系の専攻を選択できる総合人間学部に入りました。

あのころの私は若くて、自分は何でもできる、大学に入ってきちんと勉強すれば理系の世界でもやっていけると思っていました。そんなわけで誰にも思いを相談することなく、理系の世界へと足を踏み入れたのでした。

そして、化学を専攻しました。

私は勉強がけっこう好きで、新しい知識が入ってくるというのが大変面白く思う性質です。だから、今まで勉強してなかった理系の知識を吸収できて満足していました。

しかし、研究室に配属され、知識を吸収する側から自分で知識を創造していく側になり、自分が化学への学術的探究心を持っていないことに気づきました。
化学ってただ実験が面倒くさくて、かったるいだけでした。
そして、もともと興味を持っていた社会文化への関心が再燃しました。

「どうして文学部に行かなかったのだろう。どうして文系の道を貫かなかったのだろう」

そうした思いが無念さを呼び、鬱になりました。

文系の道を選んでいたら自分の興味のある社会文化の研究が出来て、大学生活は非常に実りの多いものとなったはずだろう。そう思いました。

入試直前まで文系で行こうと決めていたのをなんで変えてしまったんだ。そんな無念さから、自分の心のバランスは崩れました。