school food punishment「amp-reflection」全曲レビュー(後編)

9. 駆け抜ける

ハイテンポでリズミカルで、実に小気味いい曲。「情報の海 サーフィン ビルの谷間を ハイスピード」とかね。
都会的なカラッとした雰囲気で、汐留のビル群とかが似合いそう。

10. futuristic imagination -album version-

フジテレビノイタミナ東のエデン」エンディングテーマ。
僕が初めて知ったschool food punishmentの曲はこれでした。乾いた感じなのに「未来の根を切っても構わない」という情熱的なフレーズを連呼するのが心に引っかかった。
シングルVer.よりちょっとストリングのアレンジが変わったから落ち着いたように感じるけど、友美嬢のボーカルはやっぱり情熱的。でも、暑苦しくない。school food punishmentの世界観を体現するすばらしい才能だと思う。

11. line

パンキッシュなイントロが印象的。友美嬢のボーカルも情熱的で、ほかの曲の爽やかで都会的な雰囲気と全然違う。
そして、歌詞になんだかよくわからない閉塞感がある。ぶっちゃけると、全然意味がわからないのだが。
ソナチネのブルーは別れの中 曇って」とか。

12. パーセンテージ

11曲目と12曲目は、このアルバムを通して聴いている中で一番引っかかるポイント。ロッキングな「line」の次が、この淡々とした「パーセンテージ」だからね。遠ざかる君に対する気持ちがアンニュイに、そしてしっとりと綴られているこの曲の一番のハイライトはやはりここ。
「月が曇って見えてしまうほど怖いことなんてないわ 欠けてもいいや また満ちるから」
欠ける、ということでパーセンテージの減少を示すんじゃなくて、むしろ「曇る」なのかあ、と感服した。

13. sea-through communication

昨年はこの曲に大ハマリしていて、何遍もリピートして聞いていたものです。
どこまでも透き通るようなさわやかさとポジティブさはほかの曲にはなくて、楽しい。付録のDVDで「コミュニケーションのすすめ」を歌っている、というようなことを言っていたけど、人と関わることに対して前向きになれそうな気がしてくる。
「僕のプラットホームは いつも君と繋がっている」はやはり名フレーズ。



どの曲も個性がしっかりあって、本当にすばらしいです。