90年代のシングル10曲

だじゅうる氏(id:dajudaju)が「00年代のシングル10曲」をやっていたので、それにインスパイアされてしまいました。しかし、よく考えると90年代も総括していないのに、00年代をやるのも筋が合わないと思い、やってみました。

もう10年以上前の話なんですね。

10位:Someday, Someplace(Every Little Thing)

Someday,Someplace

Someday,Someplace

たくさんの優しさと 勇気をくれた仲間を
胸に刻み込み走り出そう! (走り出そう!)
ボクらは独りじゃない 一途な心 懐いて
未知の時代へと旅立とう!
Someday, Someplace

この曲が出たのは1999年3月。中学校(北京日本人学校)を卒業し、日本に帰国して高校生活を送ろうとしている時期でした。そんな僕にとって、この曲が持つ青春のキラキラ感というかリア充感はとてもまぶしく映ったのでした。「これから始まる高校・大学生活はめちゃくちゃ充実したものになるんだ〜」という得体の知れない期待に胸を躍らせていました。

さて、10年が経った今、学生生活を振り返ったとき、確かに言えることは「そんなに充実していなかった」ということです。確かに始発で帰ったり、徹夜でカラオケしたりしたことはありましたけどね。この曲みたいにキラキラはしていなかった。
いや、でも楽しい人にも出会えましたし、独りだなんて思っちゃいませんよ(強がり)

9位:Love, Day After Tomorrow(倉木麻衣)

Love,Day After Tomorrow

Love,Day After Tomorrow

Love, day after tomorrow……I wish you knew
迷わずに進みたい どんな暗闇も
Love, day after tomorrow……I need you back
今 君と同じ光を目指しているから…

またまた1999年。もう2000年を迎えようとしている時期の楽曲です。
この曲が出たときは本当に衝撃でした。決して重くはなく、さらっと聞けるサウンドなのに、歌詞は切ない。宇多田のフォロワーみたいな扱いを受けることがありましたが、それとは違う独自のサウンド・世界観を持っていたと思います。
この曲以外に「stay by my side」とか「PERFECT CRIME」とか、自分が高校生の時の倉木麻衣の楽曲は本当に神がかっていました。

8位:DAYDREAM(JUDY AND MARY)

DAYDREAM

DAYDREAM

しんきろうの 真ん中でいつか汗ばむ体を包んで
暑い風が 1人きりのあたしを おいてく…

背中の汗かわきはじめて暗闇に 灯がともる頃は
暑い風が 1人きりのあたしを おいてく…

90年代には実はこの曲知りませんでした(汗) 最近好きになった。
この年になったからこそ感じる孤独感がすごく出ていると思います。「背中の汗かわきはじめて暗闇に 灯がともる頃は」ていうフレーズは青春時代が終わり、大人になるということのメタファーでしょうか。
そろそろ周りの人が家族を持ったりして大人としての地位を固めて行く中、自分だけが取り残されるんじゃないかという不安は消せない。

7位:ズルい女(シャ乱Q)

ズルい女

ズルい女

Bye-Bye ありがとう  さよなら 愛しい恋人よ
あんたちょっといい女だったよ だけどズルい女
Good-Bye ありがとう 心から 愛しい恋人よ
ずっとこんな日が続けばと 思うほど愛してたのに

僕がJ-POPを聞くようになったころの楽曲です。この曲の「ありがとう さよなら」という逆説的なフレーズと、つんくの高くて哀愁漂う声がめっちゃ切ない。つんくがもう一度こんな曲を歌う日は来るのかな。
サックスもかっこいい。アレンジも決まっていて、これぞJ-POPという感じだ。

6位:虹(L'Arc-en-Ciel)

虹

時は奏でて想いはあふれる
途切れそうなほど透明な声に
歩きだしたその瞳へ
果てしない 未来が続いてる

ラルクを好きだったのは90年代じゃなくて2000年代前半ですが、この曲はラルクの中で間違いなく一番でしょう。
絶望からの希望を力強く、クリアに歌い切っています。実はこの曲の前にあるラルクのごたごたは後になって知ったんですが、それのあるなしに関わらず名曲。
「stairway to heaven」というコーラスが一番のお気に入り。

5位:Don't you see!(ZARD)

Don’t you see!

Don’t you see!

Don't you see! 生まれた街の匂い
暮れかかる街路樹を二人歩けば
Don't you see! 世界中の誰もが どんなに急いでも
私をつかまえていて

この「Don't you see!」というタイトル、僕は「見ちゃだめ!」という意味だと思っていましたが、実際には「わかっちゃいないね!」という意味らしいですね。
すべてが決まったZARD史上最高の曲です。曲全体を通じて使われているピアノや、サビに入るときのパーカッションが曲に緊張感を与えていて、とても格好いい。
最近「裏切らないのは家族だけなんて 寂しすぎるよ」「信じる事を止めてしまえば 楽になるってわかってるけど」といったフレーズがずっしりと両肩にのしかかってきます。

4位:White Love(SPEED)

White Love

White Love

果てしない 星の生命のように くじけそうになっても
ずっと愛し続けるよ
儚い 雪みたいに この今の しあわせが
いつか 消えてしまわぬように

SPEED世代(絵里子世代)なんで、SPEEDの曲にはいろいろ接してきましたが、実際当時そんなに好きでもなかったです。
でも、この曲の切なさと突き抜けるような透明感にははまっていました。一途な愛情とか、あこがれていましたね。
ところで、嵐とSPEEDってほぼ同世代なんですよね。それを考えるとSPEEDの早熟っぷりってすごい。

3位:名もなき詩(Mr. Children)

名もなき詩

名もなき詩

あるがままの心で生きられぬ弱さを 誰かのせいにして過ごしている
知らぬ間に築いていた自分らしさの檻の中で
もがいているなら 僕だってそうなんだ

めっちゃかっこいい! と初めて聞いたとき思いました。このときと変わらず第一線で曲を提供し続けるミスチルは本当にすごいと思います。
あるがままの心とか自分らしさとか、なんだかわからなかった当時から15年近くが経過した今、もっと自分の思うようにやればよかったんじゃないか。妙なプライドを捨てるしかないんだ。

2位:ロビンソン(スピッツ)

ロビンソン

ロビンソン

誰も触われない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る

イントロのキラキラとしたキーボードを耳にしただけで、宇宙の風に乗ってどこかに行ってしまったかのような錯覚を覚える。当時は好きな歌手を聞かれたら「スピッツ」と答えていました。
懐かしいメロディーと訴えかけるような草野正宗さんのボーカルは神。

1位:Hello,Again 〜昔からある場所〜(My Little Lover)

Hello,Again~昔からある場所~

Hello,Again~昔からある場所~

僕は この手伸ばして 空に進み 風を受けて
生きて行こう どこかでまためぐるよ
遠い昔からある場所
夜の間でさえ 季節は変わって行く

悩みましたが、この曲に。
イントロのストリングを聞いただけで、失った時間の大きさを感じずにはいられない。こんなに寂寥感と少年性が共存した曲があるんでしょうか。心の中に穴がぽっかりと空いているかのように感じるのに、でも力強い。akkoのボーカルのエネルギーがそうさせているのかな?
自分にとって1990年代を思い出させる曲と言えば、やっぱりこれです。それは時間の流れというものを切に感じさせてくれるからだと思います。



ここまであげてきましたが、自分にとって90年代の歌は「名曲ぞろいだけど、これだ!というのは少ない」というのが正直な感想です。それは90年代の楽曲がパンチ力不足というわけじゃなくて、ただ単に自分が親の都合で1995〜1999の間日本にいなかったからだと思います。どうしても身近には感じないのよね。