東尋坊

この記事の続き。
三国駅から京福バス(京都バスとおんなじような色)に乗って東尋坊へ。
三国港駅を過ぎた辺りから日本海沿いを走るんだけど、そこから見る東尋坊は本当にすごい。目の前にはただただ海。その向こうに立ちはだかる絶壁。絶景とはまさにこのことだ。

東尋坊は「自殺の名所」として有名だけど、バス停の周りは普通の観光地。土産物屋や食堂が建ち並び、辰ちゃん漬の店まであった。本当に俗化された観光地。この辺りは人通りも多くて、とても自殺なんてする雰囲気じゃない。
土産物屋の通りを抜けると、東尋坊が広がる。絶壁の上へと足を踏み出す。本当に海から垂直に岩が出ていることがわかって、自然のすごさを思い知らされた。東尋坊は地球科学的には世界的にみても貴重な地形らしい。ま、そんなことはあまり気にせず雄大な景色を楽しむ。日が傾いてきて、水面がキラキラと輝いてきた。このまま日が沈んだらすごくきれいなんだろうなあと思いながら、辺りを散策。

土産物屋のあたりからちょっと遠くに行くと、海面近くまで降りられる箇所を発見したんで、そこから降りてみる。人があまりいないスポットを見つけたので、波を見ながら少し休憩。波の音を聞いていると、全て忘れて自然と一体化したような気分になる。

そして、下から東尋坊を眺めると、改めてその垂直っぷりがすごい。そこへ容赦なく打ち寄せる波。何千年、何万年もずっとこうしてきたんだろうなあ。自然はすごい。

そこからさらに南(三国港駅方面)へ行くと、人気が少なくなってきた。すると、あった。電話ボックスが。合宿で来たっぽい高校生がたむろしていたけど、そんな場所じゃないよ!と思いつつ、私も観察(をぃ)
10円玉が用意され、本当に自殺志願者をサポートしているんだなあというのがわかった。悩み事は人に話した時点で半分解決!

ここから南のほうはこんな感じの自殺志願者向けのメッセージがいくつかあった。人も少なくなり、まさに自殺者が出てもおかしくない状況。とはいえ、そんな中釣りをしている人もいた。雄大日本海を目前にしての釣りはさぞかし気持ちいいだろうなあと思って聞いてみたら、ふぐしか釣れていなかった。オヨヨ

東尋坊観光を楽しんだ後は三国港駅近くの日帰り温泉三国温泉ゆあぽーと」へ。なんかUFOみたいな形をしている建物だ。ちょうど時間もよかったので、夕陽を見ながら入浴できることを、すごく期待して入場。
この温泉はなかなかよかった。500円と値段はまあ、この手の施設では一般的。浴場が広く、日本海が一望できる。あとはこれで露天風呂があれば最高なんだが。目の前に砂浜があるから難しいのか。

さて、目当てにしていた夕陽ですが、タイミング悪く雲が出てきて、見られませんでした。ゆあぽーとのオフィシャルサイトに載っている写真みたいにはならなかった。しかし、この写真、神殿みたいだ。次の機会にお預けです。

あとはえちぜん鉄道で福井に戻り。普通列車の接続が悪いのでしらさぎ米原までワープし、東海道線で名古屋へ。マンキツで時間をつぶしてから臨時列車化したムーンライトながらへ。以前の臨時のムーンライトながらと変わらず。
下の写真にある駅弁は福井駅の。あんまり幕の内タイプの弁当は食べないけど、海老天うまい。