死神の精度(★8.5点)

たぶん話題作。伊坂幸太郎はノリにのっている作家のわりにあまり読んだことがない。

死神の受け答えのずれっぷりが笑えます。でも、こんな人いるよね。いや、自分のことかもしれない。
確かにCDショップでよく試聴するし*1

死について扱っているのにも関わらず、重くないのも好印象。死神千葉の出会う6つの人生*2を楽しみながら読みすすめられる。最後の話「死神対老女」で今までの全ての話がつながるというのには、やられたなと感じる。

特におすすめは「死神対老女」「恋愛で死神」。タイトルの「死神の精度」は藤木一恵の、シンガーとしての見出され方に驚くけど、個人的には前掲の2編にひかれた。「恋愛で死神」は、”かたおもい”という単語を連呼する千葉がものすごく笑える。

*1:アルバム1枚聴ききることはないが

*2:短編集になっている