ハゲタカ(★10点)

アンコールでようやく見られました。

とても面白く、全く息のつくところがありませんでした。気がつけば終了時間、毎回そんな感じでした。NHKだからCMがないというのも大きいとは思いますが。

この作品は「わかりやすさ」と「複雑さ」が合わさっています。「わかりやすさ」は冷酷な外資ファンドと市場から見れば甘ちゃんの日本企業という構図。一方の「複雑さ」は正義感と過去への呵責に悩む鷲津政彦の行動。そんな鷲津の姿に僕は共感していたのでした。

就職活動の際、少しですが金融の企業も回りました。社員の方々はひとのために役に立ちたいと思いつつも、会社としての利益から融資に際しては非常にシビアな判断を迫られているようでした。金融に限らず、おそらく会社で働いているひとは皆、会社の利益という数値で算出できるものと、希望や正義感といったものと板ばさみにされているのでしょう。そんな中で僕はどこまで仕事ができるのだろう、とまだ見ぬ世界に対して不安と希望を感じています。

鷲津役の大森南朋さんは本当にはまり役だったと思います。めがねは伊達メガネなんだろうか?

10点が続いてついてしまっていますが、今までに見たドラマで10点がつきそうなのはあと「瑠璃の島「アンフェア」1リットルの涙」といったところでしょうか。

ところでですが、敵対的TOBという言葉を聞いて、ダヴィンチパートナーズのTOCに対するTOBを思い出しました。いつの間にか不成功に終わってたんですね。