コンパクトシティ
昨日のテレビ東京「ガイアの夜明け」、テーマがほんの少し私の研究テーマ(街づくり論)と関係があるので見ました。
「巨大ショッピングモール新時代」
イオン、ダイヤモンドシティなどが近年たくさん郊外に出店しています。この放送では群馬県太田市、佐賀県佐賀市、熊本県熊本市を事例として取り上げていました。
太田の事例はイオンが6万2千平米のショッピングセンターを地元政界の後押しを受けてオープンし大繁盛しているというもの。そして、太田駅近くの旧市街は激しく衰退。
佐賀の事例はイオンと地元モールのゆめタウンの戦い。ゆめタウンは九州に根ざしたモールとしてイオンに対抗する。
熊本の事例ではイオンモールの出店を認可しなかった市長と新顔が争った市長選で、モールが争点となった。
これからの都市計画では市街地を凝縮した「コンパクトシティ」という概念が注目されます。行政費節約や高齢者に住みよいまちという観点から。ここで重要なのは郊外モールではなく、中心市街地。まちづくり三法の改正もこれを視野に入れたことによるものです。しかし、今回の放送ではモールサイドばかり取り上げられていました。一応熊本の事例で通町筋がけっこう取り上げられていましたが。
日本には、やる気のない中心市街地も多いですが、なんとか改善しようとしている中心市街地もあるのが事実。例えば金沢市とか長野市とか。熊本の通町筋もけっこうがんばっているほう。そういう事例についても取り上げてほしかったな。日経がスポンサーだから大企業、経団連よりの話になってしまうのか? そういえばまちづくり三法改正のときも経団連(大企業)と日本商工会議所(中小)がもめたらしいね。
- 作者: 矢作弘,瀬田史彦
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