最後のナイチンゲール

日本テレビドラマコンプレックス終戦記念特別ドラマ ひめゆり隊と同じ戦火を生きた少女の記録 最後のナイチンゲール」を見ました。

このドラマを見る理由の8割ぐらいは成海璃子さんが出るからです^^ しかも、いっぱい出るという情報も! もう楽しみで仕方ありませんでした。そのわりには、妖怪大戦争はしっかりと見逃しているおーたっちですorz

とあるマイミクさんが日記に書いていた通り、ものすごくフェミニズム入った作品だなと思いました。「女は強い、男は馬鹿、男は弱い」というようなせりふが随所にあります。それだけでなく、壮絶な出産シーン(米軍日本軍双方がにらみを効かせる中で、破水した妊婦さんが出産する)で、産み終えた妊婦さんへ米兵が水を投げ渡そうとしたとき、それを手榴弾だと勘違いした日本兵が発砲し、撃ち合いになったときなんかはそれを一番感じました。男には命の大切さなんてわからない、そういうことを言うためにあったシーンじゃないでしょうか。

沖縄戦という陸地での戦争なんてまったく想像できない僕ですが、とにかく壮絶で、そしてつらいものであったことは伝わってきました。見ていて一番つらかったのは、璃子さん(照屋サチ)らの先生である新垣先生が璃子さんたち学徒隊と長谷川京子さん演じる婦長さんに遭遇するシーン。最初は住民から物資を強奪し、次は壕に隠れていた文民に銃を向けます。どちらも上官の指令で行っていること。良心とは違うことをやむをえなくやっている彼の姿は、本当に痛々しかったです。沖縄の人が同じ沖縄の人を苦しめようとなんて思いませんよね。

さて、璃子さんですが、すごくよかったです。自分が正しいと思ったことをずばずばと言いまくる姿は本当にかっこよかったです。社会においては、そんな風に言いたいことを言いまくるわけにはいかないですが、あこがれずにはいられなかったです。ましてや、ものすごくまっすぐで力強い璃子さんの瞳を見てしまってはね^^ そして、時折見せる笑顔がやっぱりとってもかわいい^^ このドラマを見る前よりももっと璃子さんのことが好きになってしまいました。
学徒隊を演じたあとの3人にも軽く^^
サエコさんはお茶目で、つらい雰囲気を和ませるという役柄に本当にぴったりでした。市川由衣さんはクールな瞳で、周りを涼やかに見ながら「お国のために」というのがすごく決まっていました。ただ、死に方があまりにもかわいそうでした。岩田さゆりさんはこれを見るまで、「なぜかGIZA studioからデビューしている人」「啓発ポスターにちょくちょく」という印象しかなかったのですが、おとなしく地味な女の子を好演していたと思いました。
そして、婦長の長谷川京子さんはかっこよすぎです^^

ドラマの最後で、現在の照屋サチということで、八千草薫さんが出てきましたが、璃子さんもいつかは八千草さんみたいになるのかな?^^ まぁ、そのころには僕はもう生きていないでしょうがね^^

このドラマの挿入歌は「アメイジング・グレイス」です。最初聞いたときは「おいおい、白い巨塔かよ」と興ざめな感じで思ってたけど、キャストロールで歌っているのが本田美奈子、さんだと知って、「そういうことだったのか」と納得してしまいました。

感動して、璃子さんもたくさん見られる、すばらしい作品でした。