直木賞受賞作品です
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05/22
- メディア: 単行本
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「4TEEN」というタイトルの通り、14歳の少年たちの生き様を東京月島を舞台にして描いている作品。エロ本とか不登校、プチ家出(なんか違う気がするけど)という中学生にありそうなトピックがたくさん。芸能界志望の空回り野郎が登場する短編で、「キングギドラ」とか嵐の「A day in our life」とか出てきたときはちょっと懐かしいなと思って笑ってしまった^^
誰にでもありそうなそんな思い出の中、若い力と希望を感じることができる心地よい作品です。登場人物には様々な個性があるけど、決してヒーローや模範的人物というわけじゃない。でも、何か教訓みたいなものを軽く感じることができて、読後に希望が湧いてくる。このことは池袋ウエストゲートパークを含め、石田衣良氏の作品全てに共通することだと思う。
さて、中学生、14歳の若さを肌で感じられる作品ですが、これを読んでいて僕は次のように感じました。
ひょっとしたら僕はまだローティーンで、これから高校や大学に進学して、もっとどきどきすることを味わえるんじゃないのかな、まだまだ冒険は終わってないのかな
って
現実には22なんですが、そんな若くて幼い希望を感じてしまいました。
でも、どんな大人の人間にも、冒険心や夢見る思いってのはあるんじゃないでしょうか? 青春というのは決して特定の年代ではなく、そういう心を持っていることじゃないのかなって思います。