ドラマのほうのタイヨウのうた

映画版は見ました。それから、mixiの映画版タイヨウのうたコミュを見て、すっごい評判が悪かったんで、一応録画していたんですけど、見ようか見まいか迷った。結局初回は見ました。

ドラマ版の薫を演じるのは沢尻エリカさん。僕的にかなり好きな人です。孝治を演じる山田孝之もまあまあ好き。
一部で言われている、エリカさんの演じる薫がギターを弾くとなんかうそ臭く聞こえるとかそういうことはまったくなかったです。さすが「パッチギ!」で井筒監督をうならせただけはあります。

薫の親友、美咲役を演じるのは佐藤めぐみさん。僕は映画版の、あのメガネが似合っているのか似合っていないのかよくわからない通山愛里さんのほうがお気に入りです^^
両親は勝村政信黒田知永子。まあ、いい感じじゃないでしょうか。

さすがにドラマということもあって、キャストは映画に比べてぐーんと増えています。なんか孝治の元カノ(松下奈緒氏)とか出てきますし。要潤は何やってんだ?
まぁ、映画は薫、孝治、薫の両親、美咲、医者以外の役は素人がやっても問題ないんじゃないかってぐらいしか登場しないんで、さすがに映画をそのままドラマ化すんのは無理だよな。
あと、映画と違うのは1時間の放映を11ぐらい放映して1クール持たせなきゃならないという点。結局1話しか見なかったんだけど、なんか1話ごとに山が用意されているような雰囲気です。

僕が映画のよかったと思うのは、とにかく「かっこよくないやさしさ」が体現されていたところ。そんな映画の雰囲気を創出したのは不器用だけど、ひたむきな薫を演じたYUIさんです。確かに彼女の演技はエリカさんに比べたら圧倒的に劣るかもしれないけど、そんな姿が僕の心をうったのでした。ドラマの薫は昼間を知らない割には明るくて、まあまあ器用でって感じの子。決して「好きなバナナは食べ物です」とは言わないだろうし*1^^、「あたし、死ぬまで生きて生きて生き抜くんだから」と言ってもそんなにけなげには聞こえないでしょう。
そう、ドラマを見て思ったのは「雨音薫はYUIさんのためだけにある!」ってことです。僕はやっぱり映画のタイヨウのうたの印象を大切にしたいです。決して大きなことをしようとはしていないけど、みんな必死でがんばっている、そして感動を無理強いするような山はない。そんな映画が好きでした。

ドラマでどうしても気に入らないのは柴咲コウの歌う主題歌「invitation」。なんでこんなにポップなんだ... はっきりいって、タイヨウのうたにはあってないと思います。「Good-bye days」には到底及ばない。

まあ、ドラマはドラマで、別の話、つまり「タイヨウのうたじゃない」って思えば楽しめるとは思いますけどね。ただ、ドラマだけしか見たことない人が映画版を見て、「何、この盛り上がらない映画」とか「この薫演技へただね〜」とか思ってしまうのは許せない^^

*1:ていうか、バナナ好きって設定なんなんだ?