喜多嶋隆

Sing〈3〉さよなら、イエスタディ (角川文庫)

Sing〈3〉さよなら、イエスタディ (角川文庫)

せんぽ氏が好きな喜多嶋隆氏の本。

実は連続もので、当然1と2もある。しかし、何も考えていない私は、図書館で適当にとってしまった。

さて、内容ですが、とてもさわやかで文体も流れるようで、清涼感がいっぱいでした。まあ、ちょっとクサいところもありますが、それもいいです。小説でいやというほど現実を見せ付けられてもいやですしね。

久実が挫折を乗り越えようとする姿、結局卒業できなかったと語るコダさん、父の突然の変化を見て自分の中で何かが変わりつつある美夏。そういったものが伝えてくれるのは青春のすばらしさと、夢中になれることを持つことで得られる心の豊かさだと思います。

さて、僕は大学院に行くことになってしまっているわけですが、なんとか夢中になれて、心が豊かになれる研究をしたいと思います。

面白かったんで、喜多嶋さんの別の本も借りてみたいと思いました。