イザベラ・バード

日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

分厚い本、帰省の往復で読んだ。

1回生、2回生の時に受けていた地理の授業で教授がやけに取り上げていた英国人旅行家の紀行文である。明治初期の日本を巡っている。

紀行文と言うよりは民俗学の本と言ったほうがいい感じです。著述がとにかく細かく、目に見えたものを具にひたすら書いているという感じ。

東京から日光、会津を通り、新潟へ抜け、米沢、山形と奥羽本線のルートに沿って秋田や大館を経由して青森まで行く。そして、船で函館へ向かい、北海道を回っている。

日光から会津会津から新潟、新潟から米沢とかなりマニアックな道を通って旅行している。よくこんなプランを立てたものだなあと思う。

農村に関する著述に多くが割かれている。農村の人々の身なりや暮らし、風習について多くを知ることができる。北海道ではアイヌのことについて書いている。
昔の日本の農村の様子はこのようだったのかということがわかる。

かなり思ったことがストレートに書かれていて、その分当時の状況をよく思うことができる。