徳島旅行
徳島まで18きっぷで行く車中、何回も乗ったことのある京都〜岡山間や夜間は本を読んでいました。昼間は音楽を聴き、久々にゆっくりと本を読み、音楽を聴くことができました。
で、読んでいたのはこれ。
- 作者: 天児慧,加藤千洋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1990/09/20
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
中国近現代史に興味のある私としては、非常に面白く読ませていただきました。
刊行が1990年と少し前のため、まだ中国の市場経済がそこまで深化していない段階の著書です。そのため、社会主義経済と市場開放経済の黎明の比較が主です。人民公社が解体されて生産請負制が導入されてどうなったかとか、工業生産額や地域経済がどう変わったかというような話が多いです。
それに加えて、中国に関するさまざまな話が織り交ぜられています。中南海*1に関する話、長征のルートを実際にたどった新聞記者の話など読んでいて興味深いです。
中国全土を俯瞰する内容になっているこの本、刊行が古く、現在の中国とは合致しないところ*2も多いですが、中国について興味のある人は読んでみると面白いと思います。
文学部に行って、現代史学とか専攻すればよかったなあ。