馬場俊英さん

ラジオでボーイズ・オン・ザ・ランを聞くまでは全く聴いたことがない人だ。若い新人でオレより年下かと思ったら、なんと38歳。しかも一度メジャーデビュー*1して作品をリリースするもいったん解消。しかし、2005年に「BOYS ON THE RUN 4 SONGS」をリリースしてメジャー復帰。

30目前に夢をつかんだと思ったらそれが逃げていった。しかし、諦めずに再びつかんだ。そんな馬場さんの生き方が投影されているような曲「ボーイズ・オン・ザ・ラン」。曲中に「祐次は今年32歳」というフレーズが出てくるように、30代の男性向けの曲だ。実際そのようなアピールをしている。そして、新橋のタワーレコードで2位にシングルチャートで2位に入った。このニュースはオヤジの熱い支持を集めているような書き方をしている。

しかし、20代前半の私にもこの曲は熱く響いてくる。青春とか夢を諦めないとかいうことは年齢を問わないから。

一体誰があの日俺に一発逆転を想像しただろう?

誰も考えられないようなことも、諦めなければ叶う可能性はある。

自分は高校時代、学業は優秀だった。文科系のエリートコースを歩いているように思われていたことだろう。そのときの俺しか知らない人間は今俺が化学なんかをやっちまってもがいているなんてことなんて想像できないだろう。俺のことを忘れているか、有名企業から内定をもらって高笑いをしているとか思っているんだろう。

今の自分は一発逆転をするじゃなくて、一発逆転をされたような状況だ。
だが、俺は諦めていない。正直、やりたいと思っていたことをそのままやっている連中をうらやましく、なぜ自分はこんなに惨めなんだと自暴自棄になりそうになることも多い。昔に戻れるなら、やりたいと思っていたことをやるために文学部へ行けと自分へ言いたい。
しかし、何とか人生が楽しくなるように俺は生きているような気がする。大学院を選び、そして音楽を聴き、スポーツ観戦を楽しみ、何とか彩を添えようとしているではないか。

「のほほ〜んカワ日記」さんによると、馬場さんは
「今、後ろの方でずーっと他のアーティストの歌と見に来たみんなを見てました。
ここに来ている人は、少しでも人生を楽しもうとして、ここに来ているんだなぁ。と・・・
人生をあきらめてない人達なんだと。胸が熱くなりました。」

と言ったらしいです。
俺もそれと意識していてなくても少しでも人生を楽しもうとしているのだ。マイナス思考になってしまうときがあっても、完全に人生を捨ててしまっているわけじゃない。

「でもオレは次の球をいつだって本気で狙ってる」

そうだ。そして、俺には大学院という次の球が来ることが決まっている。そのバッターボックスに向かうために卒論を片付けようではないか。

こうポジティブなことを言っていても落ち込むときは必ずやってくる。でも、そのときはボーイズ・オン・ザ・ランの精神で生きようと思う。やっぱamazonでCD買おうかな。あさって誕生日だし。

*1:このときすでに29歳