読み終えた

読んでいたらどんどんはまってしまいました。偏屈で小難しい文体が癖になります。

森見氏と同じキャンパスで学生生活を送っていた私にとっては懐かしい光景が描かれていて楽しかったです。
ケニア*1で夕食を食べたり、祗園会館*2に行ったりとね。どっちにも行ったことあるよ。でも、大文字山に何回か登った私でもさすがに焼肉(!)なんてやったことはないけどね。彼らの行動力のたくましさには驚く。

さて、この本は第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しているわけですが、ファンタジーかどうかは怪しい。叡山電車が出てくるところは全部ファンタジーだと思うけど。あの叡電をファンタジーの世界にもっていくとは。

結局このような懐かしく、また謎な雰囲気に飲まれてしまい、作者の意図とかまでは読み取れませんでした。「まなみ号」として自転車の名前になっている本上まなみが解説を書いているのはすごいと思いました。

*1:東大路通りと御蔭通りが交差するところにある

*2:祗園の交差点から北にある旧作をやっている映画館