夜のピクニック

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

読んだ。区立図書館にあった。

この歩行祭というイベントは恩田さんの母校のイベントをモデルにしているようですが、いかにも青春の1ページという感じがするものですね。夜をみんなで行軍するなんて。修学旅行の夜よりもドキドキなのではないだろうか。

高校3年生の登場人物たちの若さ、純粋さ、ゆらぎとかがすごく感じられて、遠い昔のことを思い出しながら、昔の僕もこんなんだったのかなとか思いながらずっと読んでました。あまりにくすぐったいような気持になったり、自分だったら...と思ったり。

融と貴子を取り巻く人たちが個性的なところが、なおさらこの二人の微妙な関係の変化を浮彫りにしていると思う。高見光一郎のやかましさと戸田忍の鋭さが好き。

光一郎がコーヒーを買ってきて乾杯するシーン、ここでは融と貴子が言葉を交わすというイベントが起こるというすばらしいシーンなんですが、どうしても恩田氏の母校がモデルになっているということから、ここで出てくるコーヒーはマックスコーヒーじゃないかという気がしてならなかった^^ 甘いとか書いてあったし。

ところで、青春っていつまでなんでしょうか?