都市社会学

先日泊まりに来た友人が所属しているゼミの先生の著書。
ロスアンジェルスという表記はこだわりなんだろうか。

すごく面白い本です。特に私が気に入ったのはロスのメディアに関する記述。ラジオについて多くの文章が書かれていて、興味深い。
コミュニティFMに一時関心がすごくあった人間としては楽しく読めました。

あと、日系社会の項目でのヤオハンに関する記述。

だがヤオハンは、単に国際化する日本企業の象徴であっただけでない。それは同時に、消費を演出する産業として、海外進出する日本企業の従業員家族の「日本的」生活を支え、遠隔地に微妙に変形された「日本」を作り上げる上でも、非常に大きな役割を果たしてきた。

かつて香港と中国に住んだことのある私にとって、ヤオハンの倒産は衝撃でした。上海にあれだけでかい店舗を持っているヤオハンがどうしてつぶれるのか、そういうことを思いました。
この記述を見たとき、著者の町村氏は海外の日本人社会というものを分かっているなあと感じた。自分が海外の日本人社会をわかっているわけではないが。